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【Death Trapその2】ナマケモノ哀れ その3(豪亜南米雑居アパートの危機その21)  [ハシビロコウ他動物]

ポリカーボネイト穴と同一の高度に達したるコウ、天井より穴に向かわんとし、ルートの完全に途絶したるを知る。コウ女はそのまま天井を反対側へと向かう。他のルートを確認する事にしたと思わるる。

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天井を反対側に渡り切りたるのち、コウ女は角に沿いて右手に向かう。

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途上、これまでのルートを確認するコウ女である。ナマケモノを舐めてはいかぬ。己が来し方行く末をしっかりと把握しておるのである。ゆえに斯様なる罠をかけられては混乱する訳である。ヒトとて同様であるというに、現担当の想像力の欠如には恐れ入る。

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コウ女、次第に客から見て右側の鉄格子へと移動する。というのは、まず奥側の鉄格子には、実に不便なるナマケモノ用トイレの設えられ、トイレ上部以外の鉄格子は全く使用不可となりし(前記事「ツチブタ哀れその17」の最初の写真参照)。ゆえに右側鉄格子を利用する以外無いのであるが、同じく前記事最初の写真を見て分かる通り、右側鉄格子も、これまた全高の半分は板にて塞がれておる。これは空室であった隣家をタテガミオオカミに開放したるゆえであるのだが、普通の担当者であれば、板はタテガミオオカミ側に、間に副木を入れナマケモノの掴む空間を残して設置するであろう。それを無常というか無慈悲というか手抜きというか、その全てであるが、板はナマケモノ側に張られ、コウ女からは奥鉄格子、右側鉄格子、更に左側鉄格子も同じく全高の半分に板を張られてしまいしゆえ(ちなみに隣家はオオアリクイである)、移動高度においては全く選択の余地を奪われたり。以前はたまに地面まで降りて、地上にてのんびりしておる事もあったコウであるが、今や、地上に降りようとすれば、客側鉄格子以外のルートは無く、騒ぐ巨大生物(ヒト)の面前にわざわざ降り来る野生動物のいる訳も無く(動物園動物は、飼育されておるが野生動物である。近頃誤解が非常に多きゆえ記す)、従ってコウには、事実上地面に降りる自由は無くなったのである。

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劃して右側鉄格子をどん詰まりまで移動せしコウ女、太過ぎるつるつる柱に阻まれ、前面鉄格子に移動するを得ず

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仕方無しに太過ぎるつるつる横柱に移動を試みる。

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が、相手は危険極まり無き太過ぎるつるつる横柱である。抱えるが如くに右手を回す事の出来ぬコウ女、落ちまいと両手を逆手に柱につかまる。丁度ヒトの鉄棒の逆上がりの如し。これはしんどい。コウ女、色々と模索するが、写真を見れば分かる通り、この状況で片手を離せば確実に落ちる。下肢は伸び切ってしまっておりタメの効かぬ状況だからである。良くて「足のみでぶら下がる」だろうが、滑って落ちる場合、伸び切りし足にかかる負担は相当となる。

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斯様な危険なる状況にコウを置き、担当者は何をしておるかと謂えば、放飼場内にしゃがみ込み、これを見ておった。当人は「ナマケモノの動きを観察し、ロープや横柱をきちんと渡れる事を確認した」と思うておるに相違無き。斯様なる輩以外に誰が、斯様なるdeath trap(別名「落ちて死ね装置」)をコウに仕掛け得るであろうか。

実に怖ろしき事である。

閉園を告げる「白鳥」の鳴り響く中、われは警備員に追い立てられ、怒りつつ、何事も無き様祈りつつ、振り返りつつ上野を後にしたり。

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☆健気に頑張るコウ女。美貌の衰えず。


続く
 
 

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