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削って詰める [わが身の不幸]

8月末日である。

年に2度のメンテナンスを行なうため、先日歯科医に行った。30年以上前に治療した右上奥歯の金属製詰め物がゆるんでいるのが発見され、歯科医が「ここがゆるんでいますね.....」とピッカーでつくつくつついている内に、ポロリと落ちた。その下は変色しているので、どうもしばらく前よりゆるんで虫歯化していたらしい。道理で最近物を噛む調子が良くなかったはずである。おまけに右下のセメント詰めも、ダメになっているらしい。ということで、2箇所の治療を行なうこととなり、まず本日は、右上を削りに行った。虫歯の治療は、30年以上ぶりである。本日削って来週詰めて右上を終了、同時に右下の削りを行なうこととなる。
30年前に比べ、歯科医の治療は著しく早い。古い歯科医は、毎日ちょこっとやっては「はいそれじゃまた明日」と言い、患者にかなりの時間を費やさせた。予約制も建前先行で、予約時間に赴いたのち待合室で更に30分以上待たされることもざらであった。聞いた話では、歯科医はその時行なった治療について都度保険点数がつくため、ちんたら何度もやった方がカネになるということであった。米国などの場合、疾患に対する治療の総体(例えば虫歯だと「削って詰める」)に対し保険点数がつくそうで、そうなると逆に治療回数が少ない方が儲かることとなり、その方式の国では、治療は大変早いと聞いた。つまり同じ2週間かかるにしても、日本の患者はその間5-10回通わねばならぬのに対し、それらの国の患者は2回通えば済むという訳である。つまりこれは、日本の行政が納税者ではなく政治献金者に厚い、という典型である。メンテナンスは10年前より行なっているが、当初は幼稚園時代からかかっていた歯科医に通ったため、相変わらずのちんたらぶりであった(なにしろ歯科医は最早70代のじいさんである)。数年耐えた後、馬鹿らしくなって他の歯科医にかかることにする。5~6年のドクターショッピングの後、現在の歯科医に落ち着いたが、これが早い。予約時間に赴くと、5分以内に治療が開始され、一度にやれるだけのことをやってしまう。おまけに鏡を使って患者本人に患部を見せながら、現状と治療方針、今後の予定の説明を行なう。見上げたものである。日本の保険点数の制度が変わったのであろうか。そうであろうとなかろうと、早く済ませることは、実は歯科医にとってもメリットが大きい。一回に同じ時間を患者に費やすとすれば、同一患者に軽い治療を長々とやるよりも高度な治療をやって頭数をこなした方が総合的には点数が多いし、時間通りに行なえば、地代の高いこの東京で、待合室に広いスペースを割く必要がない。また、レントゲン写真も含め、記録はPCを駆使し、機器も当然新型である。現在かかっている歯科医は多分30代と思われるが、若い世代はさすがに合理性をわきまえている。お互い時間は有効に使うべきである。


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